マチルダおもちゃ協会について

2015年10月12日

マチルダおもちゃ協会は
人材の育成と、体験の提供を通して遊びの重要性が社会に広くの波及浸透する様に
沖縄のこども達のために活動しています。

マチルダおもちゃ協会について


設立趣旨書

【趣旨】
近年、日本の生活環境は利便性や合理性が重視され、消費優先でハイテク化が進む一方です。その風潮はこどもの本業「遊び」の世界も同じで、遊びとおもちゃがハイテク化し、これは少々気がかりです。かつてはシンプルに人と関わりながら遊ぶおもちゃが多く、遊びによって自己や他者を知覚し、感情をコントロールすることを身につけ、創造力・コミュニケーション能力・主体性を養いましたが、現在は電子ゲームを含むハイテクおもちゃが主流で、受け身で個の遊びになりやすく、遊びから学ぶことや仲間を感じることが難しくなりました。
良いおもちゃは学びである遊びを発展させる「教材」のような役割を担っていますが、その役割は重視されず、経済消費の財としてハイテクおもちゃが位置付いているのが日本の現状です。そして良いおもちゃでの遊びが不足し、心も体も未成熟な大人がこどもを育てる立場になり、最近では私たちの活動においても、こどもとの遊び方、関わり方が分からないといったコミュニケーションに関する相談が増えています。
「遊び」は人々にゆとりや向上心や意欲をもたらし、心豊かに生きてゆくために重要なものです。良いおもちゃは良い遊びを生み、大人をも童心に戻らせ、創造力を膨らませて皆で学び楽しむことができます。そのため、昨今私共が行うシンプルな木の良いおもちゃで遊ぶイベントや講座には3年半で約18,000名の参加があり、こういった要望が年々増加しています。
私たちは、このようなおもちゃの役割の普及と、木を中心とする良いおもちゃのもたらす効果を利用した「こどもの遊び環境の改善」、地域毎にそれを広げる「良いおもちゃで遊べる機会の創出」を行い、現代社会の遊びへの意識改革を行います。
そのための事業として、大人を対象とした「おもちゃと遊びの役割を学びスキルを高める為のカリキュラムの開発と資格認定」事業、こどもに木のおもちゃで遊ぶ場を提供する「おもちゃ遊び体験イベント」事業、活動の意義を深め拡大するための「おもちゃと遊びの研究」等を行います。
そこでママ・チルドレン・ダディの頭文字からなる造語「マチルダ」の皆が、おもちゃの力を再認識し、社会に必要な資源としておもちゃを高く位置付け、共感する人々との輪を広げ、積極的に広く課題解決に働きかける為に最も適切な方法を模索した結果、公益性、社会性、地域性の高いNPO法人「マチルダおもちゃ協会」を組織し、良いおもちゃを通した心の育成が常識とされる社会を目指すものです。


【組織の沿革】
2010年 NPO団体 沖縄グッド・トイ委員会として、有資格者と中心に発足
2011年、12年 沖縄県農林水産部森林緑地課より受託し「木育キャラバンinユッカヌヒー」主催
2012年 沖縄県保健福祉部児童家庭課より 地域子育て支援事業に採択され「すこやかおもちゃ広場」を開所。
2013年 会員層を沖縄県の木工従事者・子育て中の親子等に広げ「NPO法人マチルダおもちゃ協会」と改名しNPO法人格取得。
2013年 すこやかおもちゃ広場のサービスを拡充した民営遊び場「カーサマチルダ」を㈱オフィスハートと提携し開所。カーサマチルダを活動拠点とし今日に至る。